LINE公式アカウントを運営していると、「あの人にはメッセージを送りたくないな…」と思うことはありませんか?迷惑ユーザーやクレーム対応中の方への配信を避けたいケースは少なくありません。
実はLINE公式アカウントには、特定の友だちを除外してメッセージを配信する機能があるんです。この方法を活用すれば、必要な人だけに情報を届け、無駄な配信を減らしてブロック率を下げることも可能です。
この記事では、特定の友だちにメッセージを送らない方法と注意点を詳しく解説します。ぜひ最後まで読んで、効率的なLINE運用に役立ててください。
メッセージ配信を特定の人に送らない方法

LINE公式アカウントでは、タグとオーディエンス機能を組み合わせることで、特定の友だちを除外したメッセージ配信が可能です。この機能を使えば、クレーム対応中の方や迷惑ユーザーなど、メッセージを送りたくない相手を配信対象から外すことができます。以下では、その具体的な設定方法を3ステップで解説します。
特定のユーザーをタグ付けする
タグ付けは、公式LINEの友だちリストを整理するための重要な機能です。適切にタグ付けすることで、後のメッセージ配信時に特定のグループを簡単に除外することができます。
- LINE公式アカウント管理画面を開き、「チャット」をクリックします
- チャット内のメニュー左下にある歯車マーク(設定)をクリックします
- チャット設定の「タグ」を開き、右下の「+設定」をクリックします
- 「タグを作成」画面で、「スパム」「迷惑ユーザー」「ブラックリスト」など、管理しやすい名前を入力します
- タグを作成したら、チャットの左メニューにあるチャットマークをクリックし、配信したくない友だちを選択します
- 友だちのアイコン下にある「+タグを追加」をクリックします
- 「タグを編集」画面で、先ほど作成したタグを選択し、「保存」をクリックします
他にもメッセージを送りたくない友だちがいる場合は、同じ手順でタグ付けしていきましょう。
タグ付けは定期的に見直すことをおすすめします。ユーザーの行動や属性は変化することがあるため、3ヶ月に一度程度のメンテナンスが効果的です。また、目的別にタグを作成しておくと、様々なシチュエーションに対応できるようになります。
タグをオーディエンスに設定する
オーディエンス設定は、メッセージを送信する対象や除外する対象を明確に定義するための機能です。タグ付けしたユーザーをオーディエンスとして設定することで、配信対象を細かくコントロールできるようになります。
- LINE公式アカウント管理画面の左メニュー「データ管理」の「オーディエンス」を選択し、右上の「作成」をクリックします
- 「オーディエンスタイプ」のプルダウンから「チャットオーディエンス」を選択します
- 「オーディエンス名」は管理しやすい名前を任意で決めます
- 「ターゲット設定」で先ほど作成したタグを選択します
- 「保存」をクリックします
オーディエンスが反映されるまで約3分かかります。ステータスが「準備中」から「有効」になってからメッセージ配信するようにしてください。
オーディエンス設定では、複数の条件を組み合わせることも可能です。例えば「特定のタグがあり、かつ最近30日間アクションがない」というように、より精緻なターゲティングができます。配信の目的に合わせて、適切な条件設定を行いましょう。
オーディエンスを「除外する」に変更して配信
実際のメッセージ配信時に、先ほど設定したオーディエンスを除外対象として指定します。この設定により、特定のユーザーグループにメッセージが届かないようにすることができます。
- LINE公式アカウント管理画面の「メッセージを作成」をクリックします
- 「配信先」のラジオボタンを「絞り込み」に設定します
- 「オーディエンス」の項目の右上にある鉛筆マークをクリックします
- 先ほど作成したオーディエンスを選択し、「除外」を選んで「追加」をクリックします
- ターゲット推計の数値が減っていることを確認します
- 通常通りメッセージを作成して配信します
この方法を使えば、例えば「すでに購入済みの顧客」や「特定のキャンペーンに参加済みの顧客」を除外してメッセージを送ることができます。また、定期的なニュースレターなどでは、「お知らせ不要」とマークしたユーザーを常に除外するといった運用も可能です。
メッセージ配信を特定の人に送りたくない場合の注意点

公式LINEで特定のユーザーにメッセージを送らない方法について理解したところで、いくつか重要な注意点があります。これらを把握しておくことで、より効果的にLINE運用を行うことができるでしょう。
ブロックは友だち側からしかできない
公式LINE運営者側からユーザーをブロックすることはできません。ブロック機能はユーザー側の権限であり、運営者側にはその選択肢がありません。
運営者側からできるのはあくまで「メッセージ配信から除外する」という対応のみで、ブロックされたかどうかは、友だち数の減少などから間接的に把握することになります。
このような仕様を理解した上で、適切なメッセージ配信戦略を立てることが重要です。また、ユーザーにブロックされないよう、価値のあるコンテンツを適切な頻度で提供することを心がけましょう。
スパム設定した友だちにもメッセージは送られる
LINE公式アカウントの「スパム設定」は、チャット一覧から友だちを非表示にする機能です。しかし、スパム設定をしても、メッセージ配信時にはその友だちにもメッセージが送信されてしまうんです。
スパム設定した友だちにメッセージを送らないようにするには、先ほどのタグ付けを行って、メッセージの送信除外の対象にする必要があります。スパム設定した友だちにタグ付けするには、「連絡先」から「スパムユーザーを非表示」のチェック項目を外して、スパム設定した友だちを表示させてから、タグ付けを行ってください。
友だち削除だと友だち側から再度友だち追加が可能
友だちを削除するとその後のメッセージ配信は停止することができます。しかし、削除した友だちからこちらにメッセージが届くと、チャットが再開されてしまうんです。つまり、友達側から再度友だちの追加ができるということです。
友だちの削除について詳しく書いた記事がありますので、紹介しておきますね。

完全にメッセージのやり取りを防ぎたい場合は、タグとオーディエンスを使った除外配信の設定が必要になります。
絞り込み配信を活用してメッセージ効果を高めよう!

効果的なLINEマーケティングを実現するためには、単に特定の人を除外するだけでなく、積極的に絞り込み配信を活用することが重要です。ターゲットを絞ることで、メッセージの開封率や反応率が大幅に向上し、マーケティング効果を最大化することができます。
絞り込み配信のポイントは、ユーザーの属性や行動履歴に基づいてセグメントを作成することです。例えば、「過去1ヶ月以内に商品Aを購入したユーザー」や「イベント参加履歴のあるユーザー」などの条件で絞り込むことができます。また、地域や年齢、性別などの基本的な属性情報も効果的な絞り込み条件となります。
絞り込み配信では、メッセージの内容もターゲットに合わせてカスタマイズすることが重要です。同じ商品の案内でも、初回購入者向けと常連客向けでは訴求ポイントを変えるなど、ユーザーの状況に応じた内容にすることで、反応率を高めることができます。
かんたんラインステップを使って効率的なメッセージ配信を実施しよう!

これまで解説してきた特定ユーザーへのメッセージ除外や絞り込み配信を、さらに効率的に自動化できるツールが「かんたんラインステップ」です。このツールを活用することで、複雑な配信設定も簡単に行うことができ、LINE運用の効率が大幅に向上します。
かんたんラインステップでは、ユーザーの行動に基づいた自動的なタグ付けやセグメント作成が可能です。例えば、特定のメッセージを開封したユーザーや、リンクをクリックしたユーザーを自動でタグ付けし、その後のフォローメッセージを自動配信するといったシナリオを簡単に設定できます。
また、日時や条件に基づいた自動配信機能も備えており、「購入後3日目のユーザーに使い方のヒントを送る」といった細やかなフォローも自動化できます。
かんたんラインステップを導入することで、手作業による配信管理の時間を大幅に削減でき、より戦略的なLINE運用に集中することができます。特に友だち数が多いアカウントや、複数の商品・サービスを展開している企業には、運用効率化のための強力なツールとなるでしょう。ぜひ導入を検討してみてください。