皆さんは、メルマガの開封率を測定する仕組みをご存知ですか?
顧客や会員に向けて、お知らせ・クーポン・お役立ち記事などの情報を一斉配信するメルマガ(メールマガジン)ですが、メルマガは送るだけでなく開封率やその仕組みを知ることで、効果的な集客戦略を立てることができます。
そこでこの記事では、メルマガの開封率を測定する仕組みを解説するとともに、なぜ開封率が重要なのかについても詳しく説明します。
記事の最後には、開封率を上げて、効率的な集客を成功させることができる情報もお届けしますので、ぜひ最後まで読んでみてください!
メールが開封されたか確認する仕組みとは?

まずは、メールが開封されたか確認する仕組みを解説したいと思います。
多くのメールクライアント(例:OutlookやGmail)には、開封確認をリクエストする機能があり、この機能を使用すると、送信者は受信者がメールを開封した際に通知を受け取ることができます。
通常のメールが開封されたかどうかを確認する仕組みは、主にこの「開封確認」機能を利用しているのです。
また、開封確認を行う際には、受信者のプライバシーに配慮する必要がありますので、多くのメールクライアントでは、受信者が開封確認に同意しない限り、開封情報は送信者に返送されません。
メルマガの開封率を測定する方法

では通常のメールではなく、メルマガの開封率を測定する方法はどのようになっているのでしょうか?
次に、メルマガの開封率を測定する方法を解説して行きます。
HTMLメールであることが必須
メルマガはHTMLメールであることが必須となります。
「HTML形式のメール」とは、ウェブページと同様にHTML(HyperText Markup Language)を使用して作成された電子メールのことです。この形式のメールでは、テキストの色やサイズを変更したり、画像や動画を挿入したりすることができます。
そして、メルマガがHTMLメールであることが必須である理由の一つは、HTMLメールでなければ開封率を計測できないためです。
具体的には1×1ピクセルの透明なトラッキング画像をHTMLメール内に埋め込むという技術を利用します。この画像は、受信者がメールを開くと自動的に読み込まれるので、これが開封数を正確に測定する仕組みになっています。
一方、通常のメール(テキストメール)では、このようなトラッキング画像を埋め込むことができないため、開封率を測定することができません。したがって、メルマガの効果を正確に把握するためには、HTML形式での配信が必要不可欠なのです。
Google アナリティクスを使って解析
メルマガの開封率をGoogle アナリティクスで解析することが可能です。そのためには、いくつかのステップを踏む必要がありますので、以下にその手順を詳しく説明します。
前述したように、メルマガはHTML形式で作成する必要があります。テキストメールでは開封率を測定することができません。HTMLメールには、トラッキング用の1ピクセルの画像を埋め込むことが一般的です。この画像が読み込まれることで、開封が記録されます。
メルマガ内にトラッキングピクセルを設置します。具体的には、Google アナリティクスのMeasurement Protocol(メジャーメントプロトコル)を使用して、特定のURLにリクエストを送信することで開封を記録します。このリクエストには、開封イベントを示すパラメータを含める必要があります。
Google アナリティクスにログインし、メルマガの開封数を確認するための設定を行います。具体的には、Googleアナリティクス内の「レポート」→「エンゲージメント」→「イベント」をクリックし、開封数を確認してください。
メルマガ内のリンクにはUTMパラメータ(URLの末尾に追加される文字列)を追加することが推奨されます。これによって、どのメルマガからの流入かを特定でき、さらに詳細な解析が可能になります。UTMパラメータを使用することで、メルマガの効果をより正確に測定できます。
開封率は「開封数÷配信成功数」で算出されます。これにより、メルマガの効果を評価することができます。
これらの手順を踏むことで、Google アナリティクスを使用してメルマガの開封率を効果的に解析することができます。
SNS集客において、Googleアナリティクスはとても有効な分析ツールです。しかし、初めての人は設定が難しく感じる人も多いのが事実です。ネット上には様々な設定解説記事が存在しますが、自身で設定するには時間がかかったり苦戦する人も多いでしょう。初心者の方は、ココナラなどのオンラインマーケットを利用して、設定を依頼するのも1つの手段ですよ。
メール配信システムやCRMを活用する
メルマガの開封率を測定する方法は、Googleアナリティクス以外にもいくつか存在します。
例えば、多くのメール配信サービス(Mailchimp、SendGrid、Cuenoteなど)は、開封率を自動的に計測する機能を提供しています。これらのシステムは、メールが開封された回数をトラッキングし、開封率を算出します。前述した通り、具体的には、HTMLメールに埋め込まれたトラッキングピクセルを使用して、開封が行われたかどうかを確認します。
また、CRM(顧客関係管理)システムを利用することで、顧客の行動を追跡し、開封率を測定することができます。この機能で、顧客の反応をより詳細に分析し、マーケティング戦略を最適化することが可能です。
このように、メール配信システムやCRMを組み合わせて活用することで、データを収集し、分析することができるのです。
開封率が重要な理由2つ

メルマガの開封率が重要である理由は次の2つです。
・受信者が興味を持ったかどうかの判断基準となる
・マーケティング施策を考える上で重要な指標となる
どういう事なのか、このあと一つずつ解説していきます。
受信者が興味を持ったかどうかの判断基準となる
開封率は、配信したメルマガがどれだけの読者に届いているかを示す指標です。高い開封率は、受信者が興味を持ってメールを開いたことを示し、逆に低い開封率は、メールが無視されている可能性があります。つまり、メルマガの開封率は、受信者が興味を持ったかどうかの判断基準になります。
マーケティング施策を考える上で重要な指標となる
開封率を分析することで、ターゲット層の特性や嗜好を理解し、より効果的なマーケティング戦略を立てることができます。特定のセグメントに対して開封率が高い場合、そのセグメントに特化した施策を強化するなどの対策ができます。
公式LINEは開封率の高さが特徴!

ここまで、メルマガの開封率を測定する仕組みや、開封率の測定が重要である理由を解説してきましたが、専門用語も多く、ちょっとハードルが高いと感じる方もいるかもしれません。
しかも、実は現在はメルマガよりも公式LINEの方が、開封率が高いことが注目されています。
2023年のデータによると、日本において、メルマガの開封率は31.75%で、行政サービスや医療のメルマガの開封率が高く、その他のジャンルのメルマガの開封率は20%台なのが現状です。理由としては、例えば購読停止を選択された場合や、メールがスパムフォルダに振り分けられた場合、受信者にはメルマガを開封してもらえません。(参考:BENCHMARK)
それに対して、公式LINEは開封率は約60%とされています。なんとメルマガの倍!(参考:公式LINEアカウント攻略ガイド)
LINE自体が高い到達率と既読率を誇っていますので、メルマガに比べて、LINEメッセージはユーザーの目に留まりやすく、開封率も高い傾向があります。公式LINEのメッセージで、より多くの顧客にアプローチできる可能性が高まっていることがわかります。
かんたんラインステップでチャットによる効果的なアプローチをしよう!

メルマガよりも、公式LINEの開封率が高いことが分かったところで、ぜひご紹介したいのが「かんたんラインステップ」です。「かんたんラインステップ」は、LINE公式アカウントを利用したメッセージ配信ツールで、チャットの機能を使えば、メルマガ以上の効果が期待できます。
特に「ステップ配信」と呼ばれる機能は、ユーザー(顧客)のアクションに応じて分岐させたシナリオで、メッセージを送ることができるため、顧客の興味や関心に基づいた情報を、メルマガのように段階的に送信することが可能となります。
ステップ配信に関する詳細は以下の記事も参考にしてくださいね。

メルマガのようにhtmlメールを使ったり、Googleアナリティクスで測定したりしなくても、「かんたんラインステップ」のチャットで効果的なアプローチが実現できますので、是非試してみることをおすすめします!