LINE公式アカウントをひとりで運用しているうちは気にならないものですが、スタッフやチームで使うようになると「誰が配信する?」「誰が設定を変更する?」といった問題が必ず出てきます。
そこで役立つのが「権限付与」です。メンバーごとに操作範囲を分けておくことで、誤配信や情報漏洩を防ぎつつ、スムーズに役割分担ができる仕組みです。
この記事では、LINE公式アカウントの権限付与の仕組みから具体的なやり方、複数人で運用する際の注意点までを解説していきます。これからLINE公式アカウントをチーム運用を始めたい方は、ぜひ参考にしてください。
LINE公式アカウントの権限付与とは?

まずは「権限付与」がどういう仕組みなのかを理解しましょう。この機能を使うことで、複数人でのアカウント管理がよりスムーズになります。
アカウントを複数人で運用するための仕組み
LINE公式アカウントでは、管理者が他のユーザーに対してログイン権限を与えることができます。それにより、別の担当者が配信作業やチャット対応などを行えるようになります。
この仕組みを活用すれば、たとえば以下のような分担が可能になります。
・Aさん:配信の文章作成
・Bさん:内容チェックと承認
・Cさん:チャット返信
一人で運用していたときに比べて、効率的かつミスの少ない体制が作れます。
管理者権限の種類
LINE公式アカウントの権限は4種類あり、それぞれできる範囲が違います。
・管理者:管理権限の最上位、メンバー管理、配信、分析、設定などすべて利用できる。
・運用担当者:一般的な運用担当に向いていて、メンバー管理以外の機能が利用できる。
・運用担当者(配信不可):文章作成や分析はできるが、配信はできない。誤配信防止に役立つ。
・運用担当者(分析不可):配信はできるが、分析データは見られない。外部委託スタッフなどに渡す際に便利です。
「誰が何をするのか」に合わせて権限を割り振るのが、安全運用の第一歩です。
LINE公式アカウントの権限付与のやり方

実際の操作方法はとてもシンプルです。
ここでは、管理者の追加方法・権限の変更/削除方法を順を追って説明します。
管理者の追加方法
以下の手順で進めるとスムーズです。なお、「管理者権限を持っているアカウント」でログインしていることが前提です。
具体的な手順は次の通りです。
LINE Official Account Manager(または管理用アプリ)に、管理者権限アカウントでログインします。
管理したいLINE公式アカウントを選びます。
アカウント画面の右上などにある「設定」をクリック/タップ。
アプリの場合は「権限」を選択します。
メンバーを追加をクリック/タップし、権限の種類を選びます。
認証用URLを発行して、追加したい人へ送ります。URLは発行後24時間で失効し、1URLにつき1人だけ有効です。
認証用URLからログインし、承認するとメンバーとして追加されます。完了時には、権限管理画面で名前の横に付与された権限が表示されます。
・権限を追加できるメンバー総数はアカウントごとに100人までです。
・認証用URLの有効期限は24時間です。期限切れの場合は再発行が必要になります。
・URLは一度使うと再利用できません。
・メンバーがLINEアカウントでログイン可能な状態であること。メールアドレスなどログイン設定が済んでいるか確認する必要があります。
管理者権限の変更・削除の方法
権限変更やメンバー削除は、以下の方法で行えます。
管理者権限アカウントでログイン→対象アカウントを選択 → 「設定」 → 「権限管理」を選択します。
権限を変更・削除したいメンバーの横にある「変更」を選択します。
新しい権限の種類を選択して「保存」します。削除の場合は、「このメンバーをアカウントから削除」を選択します。
LINE公式アカウントの運用において、もっともビジネスに大きな影響を与えるのがステップ配信です。効率的に顧客とのつながりを継続し、購買行動を喚起させるツールとして、大手企業から個人事業主まで多くの方が利用しています。
LINE公式アカウントのステップ配信とLINEの自動化で注目されるツールについて、こちらの記事で詳しくまとめていますので、ぜひチェックしてみてくださいね。

複数人でアカウント運用する際の注意点

権限を付与して複数人で運用できるようになると便利な一方で、トラブルを防ぐためのルール整備も必要になります。
運用ルールや管理フローを決める
誰が・いつ・どの作業を行うかを明確にすることで、投稿の重複や配信ミスを防げます。以下のような運用ルールを整えておくとよいでしょう。
・配信内容は事前にGoogleドキュメントなどで共有
・承認フローを設けてから配信実行
・ログイン記録や作業履歴の管理
セキュリティ面を気をつける
複数人がアクセスできるということは、それだけリスクも増えるということです。
・ログインIDの使い回しは避け、必ず各自のLINEヤフーアカウントでアクセスする。
・役割に応じた最小限の権限を設定する。
・チームを離れた人の権限は速やかに削除する。これを怠ると不正アクセスの原因になります。
かんたんラインステップを使って効率的なアカウント運用を実施しよう!

LINE公式アカウントの権限付与機能を活用することで、複数人による効率的な運用が可能になります。ただし、運用ルールやセキュリティ対策を怠ると、思わぬトラブルにつながることもあるため、注意が必要です。
さらに効率化を目指すなら、「かんたんラインステップ」を導入するのもおすすめです。
「かんたんラインステップ」は、LINE公式アカウントのステップ配信やセグメント配信を簡単に設定できる外部ツールです。
・シナリオ配信(例:登録後1日目→3日目→7日目と自動配信)
・タグ管理、セグメント配信
・コンバージョン分析
・テンプレート機能 など
これにより、「反応率が高い配信設計」や「ユーザーごとの対応」がスムーズに行えるようになります。
複数人での運用とかんたんラインステップを組み合わせれば、チーム全体でLINEマーケティングの成果を最大化できます。ユーザーとの関係性を深めながら、運用の手間も軽減できる仕組みです。ぜひこの機会に取り入れてみてください。