公式LINEを運用していると、トーク内容や大切なメッセージを万が一に備えてバックアップしておきたいですよね。しかし、「公式LINEのバックアップ方法が分からない」という方も多いのではないでしょうか?
公式LINEで顧客情報を一元的に管理できるようになっているこそ、バックアップは重要な作業といえます。
この記事では、公式LINEのトーク履歴や大事なデータをしっかりとバックアップする方法を、わかりやすく解説します。大切な情報を守るためにも、ぜひ本記事を参考に公式LINEのバックアップ手順を確認しましょう!
公式LINEにおけるバックアップとは?

公式LINEを運用している方にとって、トーク履歴のバックアップはとても大切です。公式LINEの「トーク履歴」には、顧客とのやり取りや過去の配信内容など、重要な情報がたくさん詰まっています。
万が一、スマホの故障やアカウントの「引き継ぎ」時にトーク履歴を失ってしまうと、今までの大切なやり取りを全て失う可能性もあります。公式LINEのバックアップでは、これらのデータを安全に保存できるので安心して運用できます。
公式LINEで顧客情報を管理する方法に関してはこちらの記事で分かりやすく解説しています。併せて参考にしてみてくださいね。

トーク履歴は一定期間が過ぎると消えてしまう
公式LINEのチャットは、保存される期間に限りがあります。例えば、古いトーク履歴や「過去の配信」内容は、一定期間を過ぎると自動的に削除されてしまうことも。そのため、大事な情報が突然消えて困る…といった事態を未然に防ぐためにも、バックアップが欠かせません。
ちなみに、公式LINEのトーク履歴や「過去の配信」内容の保存期間は、利用しているプランによって異なります。
- 無料プラン(基本機能)の場合、トーク履歴は最長6カ月間保存されます。つまり、6カ月を過ぎたチャットや配信内容は自動的に削除されてしまいます。
- 有料の「チャットProオプション」などを契約している場合は、最大5年間トーク履歴を保存することが可能です。
また、グループチャットの場合は、画像や動画は2週間、ファイルは1週間と、保存期間がさらに短く設定されています。
定期的にトーク履歴のバックアップが必要
せっかく保存したと思っていても、イレギュラーなトラブルや機種変更などで消えてしまうことも。特に「スマホ」の「引き継ぎ」時には、最新のトーク履歴が反映されない場合があります。その他にも例えば次のようなケースが考えられます。
- 手動でバックアップを行ったつもりでも、ネットワーク不良や容量不足、設定ミスなどでバックアップが完了していなかった。
- バックアップ後、長期間が経過してトークデータの保存期間を過ぎてしまい、古いデータが自動削除されていた。
- 機種変更やアカウント引き継ぎの際に、正しくバックアップデータを復元できず、トーク履歴が消えてしまった。
- GoogleドライブやiCloudの連携がうまくいっておらず、いざという時にバックアップデータが見つからなかった。
このように、「保存したつもり」が実際には“保存できていなかった”というズレが原因で、思わぬデータ消失やトラブルにつながることがあります。こうしたリスクを避けるためにも、定期的なバックアップを習慣化しましょう。
公式LINEでトーク履歴のバックアップを取る方法

ここからは、公式LINEでのバックアップの具体的な手順、
- チャット履歴全体をCSVで出力する方法
- 個別チャットのテキストをバックアップする方法
- 画像などファイルをバックアップする方法
の3つをご紹介します。この後詳しく解説していきましょう。
チャット履歴全体をCSVで出力する方法
公式LINEでは、チャットの内容をまとめて「CSVファイル」という表の形で保存することができます。これは、エクセルなどで開けるファイルで、「いつ・誰と・どんなやり取りをしたか」といったトーク履歴の情報を一覧で確認できます。
チャットの内容をCSVファイルとして保存すれば、多くの会話データも簡単に整理・管理できるのでとても便利です。管理画面から必要な範囲のトーク履歴を選択し、CSVファイルとして保存することで、過去のやり取りをパソコンなどにまとめて残せます。CSVならデータの検索や整理も簡単です。
具体的な手順は次の通りです。
パソコンでLINE公式アカウントの管理画面(Official Account Manager)にログインする。
左側メニューから「チャット」タブを開く。
チャット画面の設定(歯車マークや「設定」ボタン)をクリックする。
「チャット設定」の「基本」タブを選択し、一番下の「チャット履歴のバックアップ」や「CSVファイルを作成」ボタンを見つけてクリックする。
データの作成が完了したら、「CSVファイルをダウンロード」ボタンが表示されるのでクリックしてパソコンに保存する。
ダウンロードしたファイルは一般的にZIP形式になっている場合があるが、解凍すると中身がCSVファイルとなっており、Excelなどで閲覧できるので内容を確認しておく。
個別チャットのテキストをバックアップする方法
特定の顧客との個別チャットだけを残したい場合は、テキストデータとしてコピー&ペーストも可能です。重要な内容ややり取りは、メモアプリなどにテキストで保存しておきましょう。手軽に実行できるので、忙しいときにも便利です。
具体的な手順は次の通りです。
公式LINEの管理画面やアプリで、保存したい相手とのチャット画面を開く。
コピーしたいメッセージ(または会話の部分)を長押し(PCなら右クリック)する。
「コピー」や「テキストをコピー」といったメニューが表示されるので選択。
コピーした内容をパソコンやスマホのメモ帳アプリやWord、Excelなどの文書作成ソフトに「貼り付け(ペースト)」する。
画像などファイルをバックアップする方法
トーク内でやり取りした画像やファイルも、個別にダウンロードして保存できます。必要なファイルを1つずつ選び、パソコンやスマホに保存しましょう。大事な資料や画像データが消えないよう、こまめにバックアップすることが重要です。
具体的な手順は次の通りです。
《パソコンの場合》
LINE公式アカウントの管理画面(Official Account Manager)にログインする。
「チャット」画面を開き、保存したい画像やファイルが送信されたトークを表示する。
ダウンロードしたい画像やファイルの上にマウスを合わせる。
ファイルの場合は、ファイル名や添付ファイルのリンクをクリックすると保存画面が表示されるので、好きな場所に保存する。
《スマホの場合》
LINE公式アカウントアプリで該当チャットを開く。
保存したい画像をタップする(拡大表示になる)。
画面右下などに表示される「ダウンロード」アイコンや「保存」ボタンをタップする。
ファイルの場合は、ファイル名をタップし、スマホ上で保存または「ファイルに保存」等のメニューから保存先を選択する。
実際にやってみると難しい作業ではないので、ぜひやってみてください。また、どこにどの情報を保存したか、わからなくならないようにフォルダに分けて、保存した日付などのわかりやすい名前を付けておくと良いかもしれません。
このように、公式LINEの大事な資料や画像データは手元のパソコン・スマホへ確実に保存できますので、重要なファイルは定期的にバックアップするのがおすすめです。
定期的なバックアップが必要な理由

ところで、なぜ“定期的”なバックアップが必要なのでしょうか?ここでは次の2つのポイントについて解説します。
- 情報・履歴を残しておくことでより良い顧客対応につながる
- トラブル回避につながる
この後詳しく解説していきます。
情報・履歴を残しておくことでより良い顧客対応につながる
顧客との過去のやり取りや「過去の配信」を確認できれば、スムーズな対応が実現します。問い合わせ履歴などを参照できることで、返信も迅速かつ的確になり、信頼感アップにつながります。
たとえば、顧客から「以前注文した商品の配送状況を教えてほしい」と問い合わせが来たとします。このとき、トーク履歴や過去の配信内容を確認できれば、
・その顧客がいつ、どのような商品を注文したか
・前回どのような連絡をしたか(発送通知や特別なお知らせ など)
・過去に同じ内容の問い合わせがなかったか
をすぐにチェックできるので、定期的なバックアップは重要です。
トラブル回避につながる
「トーク履歴」がしっかり残っていれば、「言った・言わない」といったトラブルや、過去のやり取りの確認漏れも防ぐことができます。特にスマホ故障やアカウントの引き継ぎ時にデータ消失が発生しても、バックアップがあれば安心です。トラブル発生時に備え、万全の態勢をつくっておきましょう。
かんたんラインステップを使って効果的な顧客対応をしよう!

公式LINEのバックアップで大切なトーク履歴や過去の配信内容をしっかり守ることで、日々の運用も安心して行えます。しかし、さらに効率的に顧客対応をしたいとお考えなら「かんたんラインステップ」の活用がおすすめです。
「かんたんラインステップ」は、公式LINEのメッセージ配信やステップ配信、顧客管理までを自動化できる便利なツールです。トーク履歴に基づいたパーソナライズ対応や、登録から購入・サポートまで一貫した流れを自動で提供できるため、顧客満足度もぐっと向上します。
バックアップとあわせて、より良いLINE運用・顧客対応を目指したい方は、ぜひこの機会に「かんたんラインステップ」をご検討ください。