自社の商品・サービスを効率よく販売し、売り上げを上げたい。そういった方は多いと思いでしょう。そこで必要になるのが「マーケティング」になります。
マーケティングとは、自社の商品・サービスを提供する事で、顧客や社会が今以上の充実した生活ができるように施策を行い、活動をしていくことです。
つまりマーケティングを行えば、商品・サービスの売り上げ向上を効率よく行うことができます。ではマーケティングの手順はどんなものでしょうか?
そこで今回は「マーケティングの手順とは?5ステップと注意点を解説」をテーマにご紹介いたします。マーケティングの手順が分からない方、効果的なマーケティングを実施したい方は、ぜひこの記事をご覧ください。
マーケティングの手順5ステップ
まずはマーケティングの手順を5つご紹介いたします。順番に実施すれば基本的なマーケティングができるので、ぜひ参考にしてください。
市場調査をする
まずは商品・サービスを展開する市場の調査を行いましょう。
内容としては主に、市場の現状、顧客のニーズ、競合他社の状況、市場トレンド、市場に影響を与えている経済・政治・世界情勢、などを調査します。調査方法も様々あり、アンケート調査、インタビュー、覆面調査などがあります。
調査を実施することで、市場の現状が把握できるようになるでしょう。
また、市場調査と一緒に行うのが、内部調査です。展開したい市場において、自分達の立ち位置が分からなければ、せっかくの市場調査を活かすことができません。
自社の商品・サービスの強みと弱み、今までの販売実績、展開する範囲をしっかり分析しましょう。そのうえで市場調査の結果と合わせて、自社の立ち位置を明確化するのです。
調査を実施したいけど、何をどう調べればいいか分からない…そういった方も多いでしょう。それぞれの調査に活用できるフレームワークがありますので、以下を参考に内容を当てはめて分析してみましょう。
・PEST分析(市場調査のフレームワーク)
市場調査で活用。政治(Politics)、経済(Economy)、社会(Society)、技術(Technology)の4つの項目を調査する。
・SWOT分析(内部調査のフレームワーク)
内部調査で活用。強み(Strength)、弱み(Weakness)、機会(Opportunity)、脅威(Threat)の4つの項目を調査する。
・3C分析(市場・内部調査を元に分析するフレームワーク)
外部環境になる顧客(Customer)、競合(Competitor)、内部環境になる自社(Company)を調査する。
ターゲットを明確にする
商品・サービスを売りたい相手、つまりターゲットを明確にしましょう。
ターゲットを決めない、誰にでも売ってしまうと、本来商品・サービスを求めているユーザーに行き届かない、展開数・範囲に対して売り上げが伴わない、といった事態が発生してしまいます。
性別、年齢層、販売エリア、職業など細かくターゲットを絞ることで、マーケティングの質もより向上し、売り上げアップにつながるのです。なおターゲットを細かく設定し、自社の顧客像を定めたものを、ペルソナと言います。
ポジションを明確にする
市場に対して、自社のポジションを明確にしましょう。
すでに販売されている競合他社の製品と全く同じ(または非常に似ている)展開をしてしまっては、売り上げが伸びません。しかも競合他社の製品が市場で定着しているロングヒット品だと、なかなか競り勝つのは難しいです。
そこで、自社のポジションを明確にして、他者との差別化を図りましょう。他社にはない魅力や価値を見極め、設定できれば、自社の市場でのポジションを明確化できます。
ターゲット、自社のポジションを明確にする際、STP分析を活用しましょう。STPは下記3つの項目の頭文字を取った要素です。
・Segmentation(セグメンテーション)…顧客属性、ライフスタイル、住むエリア等、市場を細分化する
・Targeting(ターゲティング)…セグメンテーションを元に商品・サービスを展開するターゲットを絞る
・Positioning(ポジショニング)…セグメンテーションを元に、自社の市場での立ち位置を決める
顧客への価値を探る
商品・サービスを手にする事で得られるもの、つまり顧客への価値を探りましょう。
商品・サービスを手に入れたら、そこで終わりではありません。顧客は目的があって商品・サービスを手に入れるのです。顧客が利用する事で、どのような結果が出て、満足感が得られるのか探るのも、マーケティングの重要な要素になります。
立案し実行する
今までのステップで分析・設定してきた内容を元に、商品・サービスの販売を立案し、実行に移しましょう。
もちろん、実行後はそのままやりっぱなしではいけません。定期的に現状を評価し、マーケティングで設定した通りに売り上げが伸びない場合は、改善を行いましょう。
その際に活用できるのが、PCDAサイクルです。皆さんも一度は聞いたことがあるでしょう。PDCAサイクルとは、Plan(計画)、Do(実行)、Check(評価)、Action(改善)の4つの工程を円状にし、各項目を繰り返し実行することで継続的な改善を行います。
マーケティング手順を進めるうえでの注意点
先ほどはマーケティングの実施に必要なステップをご紹介いたしました。
ステップ通りに分析・設定をする事で、マーケティングの実施ができます。では改めてマーケティングを進めるにあたって注意点を、ここでご紹介いたします。
調査不足で誤った分析をしてしまう
市場調査と内部調査の際は、なるべく細かく調査を行うようにしましょう。
改めてお伝えすると、マーケティングの最初の段階で行う調査が非常に重要になります。なので調査は綿密に行いましょう。
自社の現状、ライバルとなる競合他社、消費者が求めるニーズをしっかり把握できなければ、しっかりとしたデータを入手できず、結果誤った分析結果を出してしまいます。
先ほどご紹介したフレームワークを元にすれば、何をどのように分析するのかが分かるので、積極的に活用して、綿密な調査を実施しましょう。
ターゲットの対象が広すぎる
先ほどの手順5ステップで説明した通り、ターゲットの対象はしっかりと絞りましょう。
しっかりとターゲットの対象を設定したつもりでも、対象が広すぎると失敗してしまいます。全てのサービス・商品が全年齢層・全エリアで需要があるわけではないからです。
例えば、サプリメント関連で見ても、プロテインであればジムや運動場といった場所で展開、体調管理が目的であればドラッグストアや薬局で展開するといいでしょう。
年齢層も、年代に分けて絞ったり、SNSを活用する世代に絞る事で、販売エリアや宣伝方法もより明確になります。
また、ターゲットを絞る事で、実施や評価をしやすくなるのもメリットです。成果をより把握できるようになるので、必ずターゲットの対象は広すぎる設定をせずに、しっかり絞って設定をしましょう。
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今回は「マーケティングの手順とは?5ステップと注意点を解説」をテーマにご紹介いたしました。
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