「突然公式LINEアカウントがBANされてしまい困っている。」と言う話を聞いたことがある方もいるのではないでしょうか。
公式LINEアカウントは、顧客とのコミュニケーションや集客に欠かせないツールですが、不適切な運用が原因で凍結されることがあります。特に配信内容が規約違反に該当する場合や、友だちからの通報が多い場合には、BANのリスクが高まるのです。
そこでこの記事では、公式LINEアカウントがBANされる原因とその対策について詳しく解説します。この記事を読めば、安心して運用を続けるためのポイントがわかると思いますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
公式LINEアカウントが垢BANされるとは?

公式LINEアカウントが垢BANされるとは、運営側によってアカウントが停止・削除され、利用できなくなる状態を指します。この状態になると、メッセージ配信や友だちリストの管理ができなくなり、広告やLINE Payなどの機能も停止されます。
具体的には次のようなことが起こります。
エラーメッセージの表示
LINEアプリを起動すると「現在LINEを利用できません」や「このアカウントでは一部の機能が利用できません」といったエラーメッセージが表示され、操作ができなくなります。
機能の停止
メッセージ配信や個別チャット、広告運用、LINE Payなど、LINE公式アカウントに関連するすべての機能が利用不可となります。
データの消失
友だちリストや過去のメッセージ履歴などのデータが完全に削除され、復元は不可能です。BAN後一定期間が経過すると、分析データも消滅します。
突然のアクセス不能
警告なしで突然BANされることもあり、その場合は事前に準備する余地がありません。
このような状況を避けるためには、公式LINEアカウントがBANされる原因を知っておく必要がありますね。
公式LINEアカウントがBANされる原因4選

公式LINEアカウントがBANされる原因は次の4つが考えられます。
- 利用できない業種で運用している
- 利用規約に違反した
- アフィリエイト広告を掲載した
- 友だちから通報された/多数ブロックされた
このあと一つずつ詳しく説明していきます!
利用できない業種で運用している
公式LINEアカウントのガイドラインで禁止されている特定の業種でアカウントを運用していると、アカウントがBAN(凍結・停止)される可能性があります。具体的には次のの業種や業態が該当します。
- 連鎖販売取引(ねずみ講、マルチ商法、ネットワークビジネスなど):
特定商取引法に基づかない勧誘が違法とされており、公式LINEでも禁止されています。
※特定商取引法は、事業者が消費者に対して不公平な取引を行ったり、悪質な勧誘をしたりすることを防ぐための法律です。嘘をついて契約させたり、契約解除を妨げたりするような行為を禁止し、消費者の権利を守るルールを定めています。 - アダルト関連(性風俗店、アダルトショップなど):
性的な内容を含むサービスや商品は利用不可です。 - ギャンブル(オンラインカジノや違法賭博):
換金可能なギャンブルサービスは全て禁止されています。 - 出会い系(出会い喫茶、テレクラなど):
異性紹介事業や出会い目的のサービスも対象外です。 - 情報商材や能力開発商材:
科学的根拠が乏しい商品や、「簡単に儲かる」などの誇張表現を含む商材も禁止されています。
これらの業種はLINE運営側がユーザー保護の観点から禁止しており、該当する場合には事前警告なしでアカウントが停止されることがあります。
利用規約に違反した
利用規約とは、サービスを利用する際に守らなければならない具体的なルールや条件を定めたものです。つまり「これを守らないと使えません」という契約的なルールになります。
「利用規約に違反した」となると、LINEが定めたルールやガイドラインに反する運用を行ったことになるので、もちろんBANされていしまいます。
利用規約には、アカウントの利用目的や配信内容、広告手法などに関する厳しい規定が含まれていて、具体的な違反例には次のようなものがあります。
- 誇大広告や虚偽表現
「簡単に儲かる」「誰でも成功できる」など、消費者を誤解させるような内容を含む広告やメッセージ。 - 禁止された業種での運用
情報商材、マルチ商法、ギャンブル、アダルト関連など、LINEが禁止している業種でアカウントを運用すること。 - スパム行為
大量のメッセージを無差別に送信したり、不適切な内容で友だち追加を強要する行為。 - 公序良俗に反する内容
暴力的、差別的、または科学的根拠のない商品やサービスの宣伝。 - 無許可のアフィリエイト広告
他社の商品やサービスをLINE公式アカウントで無許可で宣伝・販売促進する行為。
これらの行為はLINEの利用規約で明確に禁止されており、違反が発覚すると予告なくアカウントが凍結(BAN)される可能性があります。
アフィリエイト広告を掲載した
アフィリエイトとは、企業(広告主)と個人やサイト運営者(アフィリエイター)が提携し、商品やサービスを紹介することで成果に応じた報酬を得る仕組みのことです。
例えば、ブログやSNSで「この商品がおすすめです!」と書いて、アフィリエイトの商品リンクを貼り、読者がそのリンクから商品を購入すると、ブログやSNSの運営者が報酬を得ることができます。このように、商品やサービスの紹介を通じて、売上に応じた収入を得ることができるのがアフィリエイトです。
公式LINEアカウントでは、利用規約で「第三者のための広告媒体として使用する行為」が禁止されており、アフィリエイト広告もこれに該当します。つまり、LINE上でアフィリエイトリンクを貼ることは規約違反となり、事前の承諾がない限り許可されません。
友だちから通報された/多数ブロックされた
公式LINEアカウントが「友だちから通報された」または「多数ブロックされた」とはどういうことかと言うと、ユーザーがそのアカウントに対して不満や不快感を感じた結果、LINEの運営側に問題を報告(通報)したり、アカウントをブロックする行動をとることです。
このような状況が続くと、LINE運営側がアカウントの健全性に疑問を持ち、調査の結果BAN(利用停止)される可能性があります。
公式LINEアカウントをBANされないための対策

ここまで、公式LINEアカウントがBANされる原因について解説してきましたが、そうならないように対策をしておきたいですね。
公式LINEアカウントをBANされないための対策としては、次の2つがあります。
- 利用規約をよく確認してから配信する
- 別サイトに誘導するなどのリスクヘッジをする
どういうことなのか、この後解説していきます。
利用規約をよく確認してから配信する
公式LINEアカウントの運用において、事前にLINEが定めたルール(利用規約やガイドライン)をしっかりと理解し、それに違反しない内容を配信することはとても大切です。
これまで解説してきた通り、公式LINEアカウントの利用規約やガイドラインには、配信してはいけない内容が明記されています。(誇大広告や不適切な業種、ユーザーに迷惑をかけるスパム的な内容など)
利用規約は、公式LINEアカウントを利用する際に、守らなければならない具体的なルールですので必ず守るようにしましょう。
別サイトに誘導するなどのリスクヘッジをする
公式LINEアカウントが「BANされる」と、そのアカウントを使ってお客様と連絡を取ることができなくなります。
そこで、別サイトに誘導するなどのリスクヘッジをすることで、万が一LINEアカウントが使えなくなったとしても、お客様とつながり続けることができます。そのため、LINE以外の場所(別サイトや他のツール)を用意しておくことが対策の一つになります。
具体的には、次のような方法があります。
- LINE内で「詳しい情報はこちら」と案内し、自社のウェブサイトやブログへ誘導する。(ただし、誘導する内容がLINEのメッセージと関連性があり、自然な流れであることが重要です。)
- メールマガジンやInstagram、Twitterなど、他の連絡手段への登録も促す。
(ただし、「儲かる」「稼げる」といった過度なプロモーションは避けましょう。) - 友だち専用ページを作成し、その中でお知らせやリンクを共有する。
これらの方法を組み合わせることで、LINEアカウントが使用できなくなった場合でも、顧客とのつながりを維持できます。
ただし、リンクの共有やコンテンツの提供は、公式LINEアカウントの利用規約とガイドラインに従って行う必要がありますので、やはりこれらを理解しておくことが大事ですね。
かんたんラインステップを使って効率かつ効果的なアカウント運用をしよう!

今回は、公式LINEアカウントがBAN(利用停止・凍結)される原因と対策を紹介してきました。BANのリスクは心配かもしれませんが、利用規約を守り適切に運用すれば、LINEは非常に効果的なビジネスツールになります。
さらに「かんたんラインステップ」を活用することで、効率的かつ安全なアカウント運用が可能です。このツールを使えば、集客や顧客管理が効率的にでき、ユーザーとの適切なコミュニケーションもスムーズ行うことができるので、BANのリスクを軽減しつつ、ビジネスの成長を促進できるでしょう。
あなたもぜひ、この機会に「かんたんラインステップ」を使って、効率かつ効果的なアカウント運用をしてみませんか?