LINE公式アカウントを運用している場合、スマートフォンの買い替えや機種変更の際に、LINE公式アカウントの引き継ぎがどうなるのか気になる、という方も多いのではないでしょうか。大切な友だちリストやトーク内容を守るためには、正しい手順で公式LINEを引き継ぎすることが欠かせません。
特にビジネスで利用している場合、万が一公式LINEのアカウントがうまく引き継ぎできないと顧客とのコミュニケーションに大きな影響が出てしまいます。本記事では、安心して利用を続けられるよう、注意すべきポイントやログイン方法を分かりやすく紹介しますので、是非最後まで読んでみてください。
LINE公式アカウントを引き継ぐ方法

まずは、LINE公式アカウントを引き継ぐ方法と、管理者追加や譲渡の際の注意点を解説していきたいと思います。
データ移行に特別な操作は必要ない
LINE公式アカウントは、個人のLINEアプリとは異なり、データの移行に複雑な手続きは必要ありません。
個人でスマホの機種変更をした時には、「LINEの引継ぎがややこしくて面倒」という印象があると思いますが、実はLINE公式アカウントのデータ移行は、個人のLINEアプリと仕組みが異なります。
個人LINEの場合は、機種変更時にトーク履歴や友だち情報をスマホ本体やクラウドにバックアップし、新端末で復元する必要がありますが、LINE公式アカウントはすべてのアカウント情報や友だちリスト、メッセージ設定などがLINEのクラウド上で管理されています。
そのため、管理者(アカウント運用担当者)は、新しいスマホやPCから管理画面にアクセスし、IDやパスワードといったログイン情報を入力するだけで、すぐに業務を再開できます。
たとえば、端末を変更しても、顧客リストやメッセージ内容、配信設定などは自動でクラウド側に保存されているため、ややこしい「バックアップ」や「データ引き継ぎ」作業はほとんど不要です。もちろん顧客側(お客様やフォロワー)に特別な操作をしてもらう必要もありません。
ただし、管理者や運用体制が変わる場合、管理権限の追加や譲渡など別途操作が必要なケースもあるため、その点だけ注意しましょう。
管理者を追加・譲渡したい場合
もしも管理者側のメンバー入れ替えや、別の担当者に運営を任せたい場合などは、管理画面から「管理者の追加」や「オーナー権限の譲渡」を行うことが可能です。
たとえば、店舗スタッフが退職して新しい担当者に管理を引き継ぐ場合は、今までのオーナー(元担当者)が、LINE公式アカウントの管理画面で「管理権限の譲渡」作業を行う必要があります。
この手続きをしないまま端末や担当者だけ変わってしまうと、新しい担当者が管理画面にログインできず、アカウントを操作できなくなってしまうことがあります。
必ず「管理権限の譲渡」を済ませてから、引き継ぎや端末の変更を行うようにしましょう。
LINE公式アカウントを引き継ぐ上で注意すべきポイント

LINE公式アカウントを引き継ぐ上で注意したいのは、「1年以上前のトーク履歴を残したい場合はバックアップ必須である」ということです。どういうことなのかを、この後解説します。
1年以上前のトーク履歴を残したい場合はバックアップ必須
LINE公式アカウントでは、トークがサーバーに一定期間のみ保存されます。もし1年以上前のトーク履歴を残しておきたい場合は、必ず事前にバックアップを取りましょう。ちなみに、トークがサーバーに保存される期間はプランによって異なりますので、次の表を参考にしてください。
プラン | チャット履歴の保存期間 | バックアップ・ダウンロード | 備考 |
---|---|---|---|
無料版チャット機能 | 6ヶ月 | 不可 | テキストや画像・動画は6ヶ月間保存 |
チャットProオプション | 最大5年間 | 可能 | 過去の履歴を長期保存、ダウンロードにも対応 |
グループ・複数人トーク | 画像・動画は2週間、ファイルは1週間 | 一般的に不可 | プランを問わず、グループ・複数人チャットは画像・動画2週間、ファイル1週間が保存期間 |
特に顧客とのやり取りを継続的に確認したい業種(美容室や常連客の多い飲食店など)では、古いメッセージが確認できるかどうかが業務に直結します。バックアップを行わないまま新しい端末に切り替えると、大切なやり取りが失われる可能性があるので注意してください。
LINE公式アカウントを新しい端末でログインする方法

LINE公式アカウントを新しい端末でログインする方法は、
- LINEアカウントでログインする
- ビジネスアカウントでログインする
の2つの方法がありますので、この後詳しく解説していきます。
LINEアカウントでログインする
個人のLINEアカウントと紐づけて管理している場合は、そのままLINEアカウントでログインするだけで利用可能です。機種変更後のスマホでLINEをインストールし、既存のアカウントで認証すればすぐに使い始められます。たとえば、普段からスマホでキャンペーン情報を配信している店舗担当者であれば、旧端末で利用していたLINEにログインするだけで簡単に管理画面へアクセス可能です。
ビジネスアカウントでログインする
複数の担当者で運用している場合は「ビジネスアカウント」でのログインが便利です。メールアドレスとパスワードを利用してどの端末からでもアクセスできるため、店舗スタッフや部署ごとに運営を分担している企業では特に役立ちます。
実際に、ある飲食チェーンでは数名のスタッフが同じLINE公式アカウントにログインし、交代制で問い合わせ対応を行っています。その際もビジネスアカウントを使っていれば端末依存がなく、引き継ぎもスムーズです。
《手順》
- 管理画面にアクセス
ブラウザで「LINE Official Account Manager(https://manager.line.biz/)」にアクセスします。 - 「ビジネスアカウントでログイン」を選択
ログイン画面で「ビジネスアカウントでログイン」または「メールアドレスで登録・ログイン」をクリックします。 - メールアドレスとパスワードを入力
登録時に設定したLINEビジネスアカウントの「メールアドレス」「パスワード」を入力します。 - ログイン完了
正しい情報を入力すれば、アカウント一覧が表示されます。管理したいアカウントをクリックし、管理画面にアクセスできます。
《注意点》
ビジネスアカウントなら、どの端末からでも手軽かつ安全に公式LINE管理が可能です。
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ここまで、LINE公式アカウントの引き継ぎ方法や注意するポイント、ログイン方法を紹介してきました。機種変更などの際にも安心してLINE公式アカウントでビジネスを展開していけることがおわりただけたと思います。
そして、LINE公式アカウントを活用していると、「もっと自動で配信したい」「顧客ごとに合わせた対応をしたい」など、より効率的な運用を行いたいと思うことはありませんか?そんな時におすすめなのが「かんたんラインステップ」です。
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