LINE公式アカウントを活用している時に、突然オーディエンスが表示されない状況に困ったことはありませんか?
公式LINEでのマーケティングにおいて、オーディエンスはターゲットユーザーへの効果的な配信を実現する重要な機能ですが、設定したはずのオーディエンスが表示されないという問題が発生すると、業務に支障をきたすこともあります。
そこでこの記事では、公式LINEのオーディエンスが表示されない原因とその対処法について詳しく解説していきたいと思います。この記事を読むと、公式LINEのオーディエンスが表示されない問題が解決しスムーズな運用が目指せると思いますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
公式LINEにおけるオーディエンスとは?

それでは、まずは公式LINEにおける「オーディエンス」とは何なのかを解説していきたいと思います!
セグメント配信における絞り込み方法のこと
LINE公式アカウントでいう「オーディエンス」とは、特定の条件に当てはまる顧客(友だち)をグループ分けする仕組みのことです。このグループを使うと、必要な人だけにメッセージを送ることができるので、とても便利です。
たとえば、次のような使い方ができます。
- 特定の商品を購入した人だけにお知らせを送りたい
→ 購入履歴をもとに、その人たちを「オーディエンス」にまとめます。 - イベントに参加した人だけにフォローアップメッセージを送りたい
→ イベント参加者を「オーディエンス」として登録します。
つまり、「オーディエンス」を使うことで、全員に同じメッセージを送るのではなく、必要な人だけにピンポイントで情報を届けられるようになるのです!これが「セグメント配信」という方法です。
オーディエンスの種類
LINE公式アカウントにおけるオーディエンスには、いくつかの種類があります。
LINE公式アカウントで利用できるオーディエンスの種類を表にまとめてみました。
オーディエンスの種類 | 説明 |
---|---|
メッセージクリック | 配信したメッセージ内のリンクをクリックしたユーザーを対象とする。 |
メッセージインプレッション | 配信したメッセージを開封したユーザーを対象とする。 |
リッチメニュークリック | リッチメニューをクリックしたユーザーを対象とする。 |
リッチメニューインプレッション | リッチメニューを表示したユーザーを対象とする。 |
友だち追加経路 | QRコードや特定の経路から友だち追加したユーザーを対象とする。 |
チャットタグ | チャット中に付けたタグで分類されたユーザーを対象とする。 |
ユーザーIDアップロード | CSVやTXT形式でアップロードしたユーザーIDを基に作成されるオーディエンス。 |
ウェブトラフィック | LINE Tagでトラッキングされたサイト訪問者や購入者を基に作成されるオーディエンス。 |
予約オーディエンス | LINE経由で予約を行ったユーザーなど、特定の行動パターンに基づくオーディエンス。 |
目的に合ったオーディエンスを選んで活用することで、効果的な配信が可能になります!
オーディエンスが表示されない原因

オーディエンスが表示されない原因は次の3つが考えられます。
- 有効になるまでに時間がかっている
- 作成したオーディエンスの有効期限が切れている
- 配信可能数を満たしていない
この後詳しく解説していきます。
有効になるまでに時間がかっている
LINE公式アカウントでオーディエンス設定をした直後に、そのステータスが「準備中」と表示され、オーディエンスが有効になるまでに時間がかかることがあります。この準備期間中は、オーディエンスがまだ利用可能ではなく、配信に使用できない状況です。
なぜ時間がかかるのかと言うと、オーディエンスを作成すると、LINEのシステムが以下のような処理を行うためです。
- 条件に基づくデータの集計:
指定した条件(例:メッセージをクリックした人、特定ページを訪問した人など)に該当するユーザーを検索してリスト化します。 - システム内での確認と反映:
集計されたデータをLINE公式アカウントの管理画面に反映するまでに、時間が必要です。
この処理には、条件の複雑さやデータ量によって数時間から1日程度かかることがあります。
作成したオーディエンスの有効期限が切れている
オーディエンスに設定された利用可能期間が過ぎてしまうと、オーディエンスが表示されません。
LINE公式アカウントで作成したオーディエンスには、利用できる期間が決まっています。「チャットタグオーディエンス」や「ウェブトラフィックオーディエンス」を除き、ほとんどのオーディエンスは作成から180日間有効です。この180日を過ぎると、そのオーディエンスは「期限切れ」となり、配信に利用できなくなります。
なぜ有効期限があるのかというと、ユーザーの行動や属性は時間とともに変化するため、古いデータを使い続けると効果的な配信が難しくなるからです。また、LINEのシステム上、データ管理を効率化するためにも期限が設けられています。
期限切れになってから1ヶ月後には、そのオーディエンスは自動的に削除されます。必要であれば早めに再作成しましょう。
有効期限を意識して運用することで、LINE公式アカウントをより効果的に活用できます!
配信可能数を満たしていない
LINE公式アカウントでは、オーディエンスを使ってメッセージを配信する場合、以下のような人数制限があります。
- 50人以上のユーザーが対象でないと、一部のオーディエンス(例:メッセージクリック、リッチメニュークリックなど)は配信に利用できません。
- 属性で絞り込む場合は、さらに多くの条件(通常100人以上)が必要になることがあります。
これらの制限があるため、対象となるユーザー数が少ない場合、そのオーディエンスは「表示されない」または「利用不可」となることがあります。
オーディエンスが表示されない場合の対処法

オーディエンスが表示されない場合の対処法としては、
- ステータスを確認する
- いつまでも準備中の場合は内容を変更する
ということが有効です。この後詳しく解説します。
ステータスを確認する
オーディエンスが表示されない場合に、そのオーディエンスの現在の状態(ステータス)を確認して原因を特定する作業を行いましょう。
オーディエンスには次のようなステータスが設定されており、これを確認することで利用可能かどうかが分かります。
<ステータスの確認方法>
- オーディエンスリストを開く
LINE公式アカウントの管理画面で、「オーディエンス一覧」を表示します。 - ステータスをチェック
各オーディエンスの横に表示されているステータス(有効、準備中、エラー、期限切れ)を確認します。 - 対処法を実行
準備中の場合:数時間待ってから再確認します。
エラーの場合:条件設定やデータに問題がないか見直します。
期限切れの場合:新しいオーディエンスを作成してください。
例えば、オーディエンスリストで「準備中」と表示されている場合は、まだシステムがデータ処理を完了していない状態です。この場合は数時間待つだけで「有効」に変わることがあります。一方、「期限切れ」の場合は再作成しない限り利用できません。
ステータスを確認することで問題点を特定し、適切な対応ができるようになります!
いつまでも準備中の場合は内容を変更する
オーディエンスがいつまでも「準備中」の状態から進まない場合は、オーディエンスの設定内容を次のように変更してみましょう。
1.絞り込み条件を緩和する
条件を広げて対象ユーザー数を増やします(例:特定のリンクではなく、複数のリンクをクリックした人を対象にする)。
過去60日以内のメッセージや行動履歴のみ利用可能なので、新しいメッセージやイベントを基にオーディエンスを作成します。
2.新しいオーディエンスを作成する
「準備中」のオーディエンスを削除し、同じ目的で別の条件で新規作成します。
例えば、「メッセージインプレッション」ではなく「メッセージクリック」を選択して作成するなど、異なるタイプで試してみます。
3.システムエラーの場合は問い合わせる
LINE公式アカウントのサポートに問い合わせて、システム側の問題かどうか確認します。
例えば、「特定の商品ページを訪問した人」を対象にしたオーディエンスが準備中から進まない場合は、
- 条件を変更して「トップページ訪問者」も含めることで対象人数を増やす。
- または、新しいキャンペーンページへの訪問者で新規オーディエンスを作成。
このように内容を変更することで、オーディエンスが正常に有効化される可能性が高まります!
かんたんラインステップを使って効果的なセグメント配信をしよう!

今回は、公式LINEのオーディエンスが表示されないときの、原因と対処法を紹介してきましたが、もしもあなたがLINE公式アカウントでセグメント配信を活用するなら、「かんたんラインステップ」というツールをおすすめします。
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