オンラインセミナーの成功には、実は司会者の役割が非常に重要だという事をご存知ですか?そして、スムーズな進行と参加者の満足度を高めるためには、事前に台本を準備することが不可欠です。
そこでこの記事では、オンラインセミナーの司会者が効果的な台本を作成するコツや、司会進行時の注意点について、例文付きで詳しく解説します。
この記事を読めば、オンラインセミナーに必要な司会の台本や、司会進行のコツがわかり、プロフェッショナルな司会進行が可能になるでしょう。例文付きで分かりやすい内容となっていますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
オンラインセミナーにおける司会者の役割とは?

オンラインセミナーにおける司会者の役割とは、主に次の4つです。
- 進行管理とタイムキープ: セミナーのスケジュールを管理し、登壇者が時間内に話を進めるようサポートします。
- 参加者への案内とサポート: セミナーの注意事項や質問方法を参加者に伝え、参加者が安心して受講できる環境を整えます。
- トラブル対応: 配信ツールの操作や技術的なトラブルに対応し、スムーズな進行を保ちます。
- 司会台本の作成と進行: 台本を用意し、挨拶や案内を行うことで、参加者がセミナーの流れを把握しやすくします。
登壇者や参加者が気持ち良くオンラインセミナーに参加するために、司会者は進行をしていきます。それにはやはり、司会の台本を用意した方が良いでしょう。
このあと、オンラインセミナーの司会者の台本の作り方をご説明していきます!
【例文付き】オンラインセミナーの司会者の台本の作り方

一般的なオンラインセミナーの台本テンプレートは、次のような構成になっています。
- オープニング
- 挨拶と自己紹介
- セミナーの目的と参加者が得られる価値の説明
- 注意事項の案内
- セミナーの進行方法や質問の仕方などを説明
- セミナーの進行方法や質問の仕方などを説明
- タイムスケジュールの説明
- セミナー全体の流れと各セッションの時間配分を説明
- セミナー全体の流れと各セッションの時間配分を説明
- 講師紹介
- 各講師の経歴や専門分野を簡潔に紹介
- 各講師の経歴や専門分野を簡潔に紹介
- メインコンテンツ
- 各セッションの進行や講師の紹介
- 各セッションの進行や講師の紹介
- 質疑応答
- 参加者からの質問受付と回答
- 参加者からの質問受付と回答
- クロージング
- セミナーのまとめと参加者への感謝の言葉
このようなテンプレートを基本として、セミナーの内容や目的に応じて適宜調整することが多いです。
それでは、各内容について、例文付きでさらに詳しく説明していきます。
冒頭挨拶・タイムテーブルの説明
オンラインセミナーの司会者の台本作成において、冒頭挨拶とタイムテーブルの説明は必ず行う項目です。
以下にそれぞれの台本の作り方とポイントを説明します。
冒頭挨拶
冒頭挨拶は、セミナーの印象を決める重要な部分です。
冒頭の挨拶には、以下のことを含めるとよいでしょう。
- セミナー開始の宣言
- 参加者への感謝
- 司会者の自己紹介
- セミナーのテーマや目的の簡単な説明
例文:
「皆様、お待たせいたしました。お時間となりましたので、セミナーを始めます。本日はお忙しいところお集まりいただきまして、誠にありがとうございます。本日の司会進行を務めます○○株式会社○○部の○○と申します。どうぞよろしくお願いいたします。今回のセミナーでは○○をテーマとして、最新の情報をお伝えしてまいります。」
タイムテーブルの説明
タイムテーブルの説明は、参加者がセミナーの流れを把握し、安心して受講できるようにするためにとても大切です。
タイムテーブルの説明には、次の点を含めましょう。
- セミナー全体の予定時間
- 各講師の登壇時間と内容
- 休憩時間(ある場合)
- 質疑応答の時間
例文:
「本日のタイムテーブルをご案内いたします。セミナー全体は約○時間を予定しております。まず、○○時○○分から○○について○○講師に、続いて○○時○○分からは○○について○○講師にお話しいただきます。各講師の講演時間は○○分で、質疑応答の時間も含まれています。○○時○○分から○分間の休憩を予定しております。セミナー終了は○時○○分を予定しております。」
注意点としては、
- 簡潔かつ明確に伝える
- 長時間のセミナーでは、休憩時間を明確に伝える
- 質疑応答の方法(チャットでの質問受付など)も説明する
これらの要素を含めた台本を作成し、事前にリハーサルを行うことで、スムーズな進行が可能になります。また、状況に応じて柔軟に対応できるよう、余裕を持ったスケジュールを組むことも重要です。
休憩の案内・質疑応答
長いセミナーではいつ休憩が取れるのか?また、質問は受付てくれるのか?という点は参加者はとても気になります。そのため、オンラインセミナーの司会者の台本作成において、休憩の案内と質疑応答は重要なポイントになります。
以下に、それぞれの台本の作り方とポイントを説明します。
休憩の案内
休憩の案内は、参加者が適切に休憩を取り、再開時間を把握できるようにするために重要です。以下の要素を含めましょう。
- 休憩時間の長さ
- 再開時刻
- 休憩中の注意事項
例文:
「ここで○分間の休憩とさせていただきます。○時○○分より再開いたしますので、お時間までに画面の前にお戻りください。休憩中もスタッフが対応できますので、何かございましたらチャットにてお知らせください。休憩中の画面は、オン・オフどちらでもかまいません。よろしくお願いいたします。」
注意点:
- 司会者や講師の画面はオンのままにしておくと、参加者が安心します。
- 休憩後の再開時には、次の登壇者や内容について簡単に紹介します。
質疑応答
質疑応答は参加者の満足度を左右する重要な部分です。
以下のポイントを考慮して進行しましょう。
- 質疑応答の方法の説明
- 質問を促す工夫
- 質問の管理と進行
オンラインセミナーの場合、質疑応答の方法は次のやり方が考えられますので、参加者に説明しましょう。
- チャット機能で質問を回収し、司会者が読み上げる
- 司会者が参加者を指名し、口頭で質問してもらう
- Q&A機能を活用する
しかし、たくさんの人たちが参加しているオンラインセミナーでは、質疑応答の時間を用意しても、遠慮や恥ずかしさから、なかなか質問が出ない場合があります。そのような時は、司会が質問を促す工夫をしましょう。
質問を促す工夫:
- あらかじめ質問を募集しておく
- 司会者が最初に質問する
- 「基本的な質問で大丈夫ですよ」と言葉を添える
- 匿名での質問を可能にする
台本の例文としては、
例文:
「これより質疑応答の時間とさせていただきます。ご質問のある方は、チャット機能を使ってお送りください。また、挙手機能を使って口頭での質問も受け付けております。基本的な質問でも構いませんので、お気軽にご質問ください。」
と言うような感じで、参加者が質問しやすい雰囲気を作れるといいですね。
また、質問の管理進行は次のことに注意しましょう。
- 質問内容を事前に確認し、不適切な内容を除外します。
- 同じ内容の質問はまとめて回答します。
- 時間管理に注意し、予定時間内に収めるよう心がけます。
これらのポイントを押さえた台本を作成することで、スムーズな休憩案内と活発な質疑応答セッションを実現できます。
終わりの挨拶・アンケートの案内
オンラインセミナーの終わりの挨拶とアンケートの案内は、参加者に対する感謝の気持ちを伝えると同時に、セミナーの評価を集めるための重要なステップです。以下に、それぞれの台本の作り方とポイントを説明します。
終わりの挨拶
終わりの挨拶は、参加者に対する感謝の気持ちを伝えるとともに、セミナーの内容を振り返る機会となります。この場合は次の要素を含めると良いでしょう。
- 講師への感謝: 講師に対する感謝の言葉を述べます。
- 参加者への感謝: 参加者に対する感謝の気持ちを伝えます。
- セミナーのまとめ: セミナーの内容を簡潔にまとめます。
- 次回の予告(ある場合): 次回のセミナーや関連イベントについて案内します。
例文:
「以上をもちまして、本日のおセミナーを終了とさせていただきます。講師の皆様、誠にありがとうございました。また、参加者の皆様もご清聴いただき、誠にありがとうございます。本日は〇〇というテーマで、最新の情報や実践的なアプローチについてお話しいただきました。ぜひ、これらの知識を日々の業務や生活に活かしていただければ幸いです。次回のセミナーは〇〇月〇〇日に予定しておりますので、ぜひご参加ください。」
アンケートの案内
アンケートは、セミナーの評価や改善点を把握するために重要です。次のポイントを考慮して案内しましょう。
- アンケートの目的: アンケートの目的を簡潔に説明します。
- 回答方法: アンケートの回答方法(画面上での回答など)を明確に伝えます。
- 回答のお願い: 参加者に回答を依頼し、特典がある場合はその旨を伝えます。
例文:
「最後に、ご参加いただいた皆様にお願いがあります。現在画面にアンケートが表示されておりますので、ご協力いただけますと幸いです。アンケートの回答はセミナーの改善に役立てさせていただきます。回答者には、特別な特典としてセミナーのアーカイブ動画を提供させていただきます。ご協力よろしくお願いいたします。アンケート回答が終わった方は、画面にある退出ボタンよりご退出ください。」
注意点:
- アンケートは簡潔で、回答が容易なものにします。
- 特典がある場合は明確に伝え、回答率を高めます。
- 配信ツールの機能を活用して、画面上で完結できるようにします。
司会進行のコツ及び注意点3つ

司会進行のコツ及び注意点は、次の3点があります。
- セミナーの詳細な流れや講師について頭に入れておく
- 参加者に寄り添った進行を行う
- トラブルの対応や時間調整など臨機応変に対応する
この後一つずつ説明していきます。
セミナーの詳細な流れや講師について頭に入れておく
セミナーの詳細な流れや講師について頭に入れておくことは、司会進行を円滑に行うための重要なポイントです。
これらの情報を事前に把握しておくことで、講師の紹介に戸惑うことなく、参加者の質問にも的確に対応できます。さらに予定外の事態にも柔軟に対応でき、スムーズな進行ができるでしょう。
司会者は、セミナーの「司令塔」としての役割を果たすため、これらの情報を十分に理解し、頭に入れておくことが重要となりますね。
参加者に寄り添った進行を行う
オンラインセミナーの司会進行において、参加者に寄り添った進行を行うことはとても大切です。具体的なポイントをいくつか挙げてみましょう。
- 視聴者の視点に立つ:
- 参加者と同じ目線で素直な意見を述べる
- 専門的な議論ではなく、参加者の共感を得られるようなコメントを心がける
- 発言しない参加者の気持ちを代弁するような発言をする
- 表情豊かに話す:
- オンラインではオフラインよりも表情が伝わりにくいため、普段以上に表情豊かに話す
- ただし、司会者が張り切りすぎないよう注意する
- 参加者の理解を促進する:
- 議論が整理されて理解が深まったことや疑問点が解消されたことを伝える
- 初めて知った情報やわかりにくかった点をありのまま共有する
- インタラクティブな要素を取り入れる:
- リアルタイムでの質問受け付けや投票機能を活用し、双方向のコミュニケーションを図る
- これにより参加者の興味を維持しやすくなる
- 適切な時間配分を意識する:
- ウェビナーの平均的な開催時間(30〜45分程度)を意識し、限られた時間で価値ある情報提供を心がける
- ウェビナーの平均的な開催時間(30〜45分程度)を意識し、限られた時間で価値ある情報提供を心がける
- 参加者の状況を理解する:
- 参加者の行動履歴から興味関心を把握し、適切なコミュニケーションを取る
これらのポイントを意識することで、参加者に寄り添った進行が可能となり、セミナーの満足度向上につながります。ただし、司会者はあくまでもセミナーのサポート役であり、主役は参加者と講師であることを忘れないようにすることが重要です。
トラブルの対応や時間調整など臨機応変に対応する
オンラインセミナーの司会進行は、トラブルの対応や時間調整など臨機応変に対応することが必要なことがあります。これらのことを想定して、事前に準備をしておきましょう。
トラブル対応
- 事前準備:
- トラブル対応専用のスライドを用意する
- 想定されるトラブルに対する台本を準備する
- 迅速な対応:
- 音声とチャットの両方で参加者に状況を説明する
- 具体的な対応時間の目安を伝える
- 場をつなぐ:
- 講師が戻るまでの間、司会者が残りの登壇者と対話する
- アンケートやアーカイブ配信の案内など、関連情報を提供する
例文:
「ご視聴いただいている皆様、大変申し訳ございません。回線の調子が悪く、一時的に映像が停止しております。講師が再入室するまでの間、もうしばらくお待ちください。」
時間調整
登壇者の話が盛り上がったり、長引いたりした結果、時間が押してしまうことがあります。また、逆に早く終わってしまう事もあるため、そのような場合は司会者による時間調整が必要になります。具体的には、次のことを頭に入れておくと良いでしょう。
- タイムスケジュールの把握:
- セミナー全体の時間配分を理解する
- 各セッションの予定時間を把握する
- 柔軟な進行:
- 予定より早く終わった場合、次のセッションを前倒しにする
- 遅れが生じた場合、質疑応答の時間を調整する
- 予備コンテンツの準備:
- 時間に余裕がある場合に使用できる追加情報や話題を用意する
臨機応変な対応のコツ
急に臨機応変な対応をするようにと言われても、どうしていいかわからず困ってしまいますよね。具体的には、次のことを意識するという良いでしょう。
- 冷静さを保つ:
- 予期せぬ事態でもパニックにならず、落ち着いて対応する
- 予期せぬ事態でもパニックにならず、落ち着いて対応する
- 参加者への配慮:
- トラブルや変更が生じた際は、参加者の立場に立って説明する
- トラブルや変更が生じた際は、参加者の立場に立って説明する
- バックアッププランの準備:
- 代替の進行方法や内容を事前に用意しておく
- 代替の進行方法や内容を事前に用意しておく
- チームワーク:
- スタッフ間で密に連携し、情報を共有する
- スタッフ間で密に連携し、情報を共有する
- 状況判断力:
- セミナーの目的や参加者のニーズを考慮し、最適な判断を下す
これらのポイントを押さえることで、トラブルや予定外の事態にも適切に対応し、スムーズなセミナー進行が可能になります。司会者は「司令塔」としての役割を果たすため、常に全体の状況を把握し、柔軟に対応できるようにしておきましょう。
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今回は、オンラインセミナーにおける司会進行のコツや、効果的な台本作成のポイントについてご紹介しました。適切な準備と臨機応変な対応により、参加者にとって満足度の高いセミナーを実現できることがおわかりいただけたかと思います。
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