メールマーケティングにおいて、開封率とクリック率という指標がよく使われています。どちらも似たようなものでは？と思われている方、意外に多いのではないでしょうか。
実は開封率とクリック率には明確な違いがあります。両方を理解した上でメール配信を行わなければ、期待した効果は得られません。
今回は開封率とクリック率の違いについて、詳しく解説していきます。また、メールマーケティングにおける重要なステップや、メルマガ配信における注意点についても、あわせてご紹介しますよ！ぜひ最後までおつきあいくださいね。
開封率とクリック率の違いとは？
そもそも、開封率とクリック率とはどのようなものでしょうか？
送信したメールが受信者にどれだけ開封されたかを示す指標で、下記の計算式で算出されています。
開封率(％)＝開封数÷送信数×100
この指標は、件名や送信タイミング、受信者の関心にどれだけ影響を与えられたか、を測定するために用いられます。しかし、開封率だけでは受信者がその後どのように行動したかを把握することはできません。そこで次の指標としてクリック率が必要となってきます。
メールや広告などのコンテンツ内に含まれるリンクがどれだけクリックされたかを示す指標です。計算式は下記の通りになります。
クリック率(％)＝クリック数÷送信数×100
クリック率は、受信者がメール内のコンテンツにどれだけ興味を持って実際にアクションを起こしたかを表しています。
このように開封率とクリック率には起こしたアクションに明確な違いがあります。
メールマーケティングにおいて重要となるステップ
メールマーケティングにおいて、メールを送信して開封してもらうだけでは「成功」とはいえません。しかし、開封しなければ、読んでもらえない＋コンテンツ内でのクリックも期待できないのです。
メールの受信者が最終的にコンテンツ内のURLをクリックするまでにはステップを踏んでもらわなければなりません。ここでは、その重要なステップについて3つ説明します。
メールを開封してもらえたか
メールマーケティングの第一の課題は、受信者にメールを開封してもらうことです。送信したメールが未開封のまま削除されたり、配信停止されたりしないよう、受信者の目にとまって開封してもらう工夫が必要となります。
メールの件名を魅力的に
受信者にとって興味深く、開封したくなるような件名をつけることが重要です。件名があまりにも一般的だったり、意味不明だったりすると、受信者はメールを開封せずに削除する可能性があります。
パーソナライズ手法を活用
受信者の名前や過去の購買履歴に基づいたマーケティングをパーソナライズ手法と言います。個別の関心に対応した内容であることを伝えるのが有効です。
送信タイミングを考える
メールが送信される時間帯や曜日も、開封率に影響を与えます。受信者が最もアクティブな時間帯に送信すると開封率アップが狙えるでしょう。
メールを読んでもらえたか
メールが開封されたとしても、その内容を読んでもらえなければ意味がありません。受信者がメールの内容に興味を持つための工夫も必要です。
コンテンツの構成を工夫する
受信者がすぐに内容を理解できるように、メールの構成はシンプルかつ分かりやすくしましょう。
視覚的なデザインを重視する
見た目にも魅力的なデザインにすることが大切です。適切な画像やアイコンを使い、見やすく、かつ最後まで飽きさせないデザインを検討するようにしましょう。
コンパクトで的確なメッセージを伝える
長すぎる文章は受信者が最後まで読まない可能性を高めてしまいます。短く、的確なメッセージを伝えることを心がけましょう。
URLをクリックしてもらえたか
メールマーケティングの最終目的は「受信者にアクションを起こしてもらうこと」です。つまり、メール内のリンクをクリックしてもらうことが最も重要となります。受信者がリンクをクリックするには下記のような対策が必要です。
目立つCTA(＊)を設置する
メール内で目を引くCTAを配置することが、クリック率向上に直結します。どこをクリックすればよいか、が一目でわかるデザインにして、クリックを促進しましょう。
リンク先のコンテンツを最適化する
メール内のリンクをクリックした後に表示されるサイトも重要です。リンク先が魅力的で、受信者が期待したコンテンツを提供できるようにしましょう。
＊CTA：Call to Action 「資料請求してもらうこと」が目的のサイトであれば、資料請求ページにリンクが貼られた「資料請求はコチラ！」等と書かれたボタンやバナーがCTAとなります。
メルマガの配信で注意すべきこと3つ
メールマーケティングにおいて、メルマガ配信は受信者層にダイレクトにアプローチできる強力な手段です。しかし、配信方法を誤ると、その効果が見込めません。ここではメルマガ配信で注意すべき3つの重要ポイントについて解説します。
ターゲット層を正しく理解する
メルマガの内容が受信者層に合っていないと、マーケティングは成功しません。過去の送信データをもとに、開封率、クリック率、さらには購買データなどを分析して、受信者層とメルマガの内容が合致しているかどうかを理解するようにしましょう。
生活リズムを意識した配信タイミング
配信のタイミングは非常に重要です。受信者がよく開封する曜日や時間帯を調査しましょう。開封してもらいやすいタイミングに配信すれば、最終的にクリック率の向上も見込めます。
計測データが正確でない場合もある
メルマガの効果を測るために開封率やクリック率を活用しますが、このデータは必ずしも正確でないことがあります。計測ツール自体に誤差があったり、HTMLが正しく表示されていなかったりすると、正しいデータが得られません。複数の計測ツールを組み合わせてデータ分析を行うようにすると、傾向が見えてくるでしょう。
かんたんラインステップを使ってより簡単で効果的なマーケティングを実施しよう！
今回は、メルマガの開封率とクリック率の違い、配信する際の重要なステップについて解説してきました。メールマーケティングでは開封率、クリック率とも重要な指標として分析・活用されています。
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