2011年ごろからスマートフォンの普及と共に急速に広まったSNSのLINEですが、今やLINEの利用率は83.7%となっています。（データ元：モバイル社会研究所 2023年4月調査データ）そして企業が手軽に利用できるようになった現在のデザインの「LINE公式アカウント」は2019年にリリースされ、ビジネス利用率を伸ばし続けました。
このように急速に利用率を伸ばしたLINE公式アカウントですが、なぜ今LINEをビジネスのツールとして使うのでしょうか。従来の配信方法であったメルマガを使わない理由は何なのでしょうか。また、現在の集客では、なぜLINEに誘導するのでしょうか。
この記事では、これらの疑問に対する回答とビジネスにLINE公式アカウントを利用するとどうなるのかを解説していきます。ぜひ最後まで読んでみて下さい！
なぜLINEを使うのか？
以前は広告や集客の方法として主流だったメールでしたが、今ではなぜLINEでの配信が主流となったのでしょうか。その背景について解説します。
メールより手軽に連絡できて使いやすい
スマートフォン普及以前の集客や広告配信にはメールが使われていました。ところが、スマートフォンの普及と同時にLINEが普及し、さらにビジネス向けの公式アカウントがリリースされてからは、ますます、LINEでの配信が増えました。
メールやメルマガでの配信よりもLINEでの配信が急速に普及した理由の一つに、「スタンプや画像などのデータが、簡単に配信できるようになった。」という点があげられます。配信する側の操作もシンプルで、テキストを打ち込んだ後に、「＋」マークで画像を選んだり、スタンプを押したり直感的な操作が可能となったので、手軽に配信できるようになりました。
配信を受け取る側も、それまでのメールでは、画像の添付はテキスト画面の下に添付されてきて、「文章のついでに見るもの」という意識が強く、LINEのようにカジュアルに気軽に読める雰囲気の薄いものでした。
ところが現在のLINEでは企業公式アカウントなどでは、企業のイメージキャラクターがスタンプになっていて親しみやすく感じられ、それらが広告テキストと共に配信されてくると、受け取る側も読みやすく、結果的に消費者に情報が届きやすくなったという側面もあります。
また、ビジネス利用の入り口として、QRコードで簡単に読み取りができるようになったという点も大きいでしょう。メールアドレスの入力に比べると、その手間は格段と減りました。その手軽さが、企業アカウントへアクセスへのしやすさにつながっています。
LINEをビジネス利用する際のメリット
広くビジネスの場面でも使われるようになったLINEですが、その強みや、メールに比べてどのように集客が強化できるようになったのかについて解説します。
柔軟に顧客対応ができる
LINEのビジネス利用のメリットの一つに柔軟に顧客対応ができるという点があります。冒頭で述べたように、LINEは利用率の高いツールです。そのため、お客様とコミュニケーションを取りたいと思ったタイミングで、スピーディーに連絡を取ることができ、またニーズやお問い合わせに対応することができます。
お客様側でも、待たされることが減ったり、リッチメニューで直感的にご要望を入力していただくことで、より企業側が動きやすくなるというメリットもあります。
店舗やwebサイトへ誘導できる
従来のメールなどでのテキスト中心のツールだと、リンクをご案内するときに、リンクのテキストのみのご案内となり、イメージのしづらい内容となることがありました。しかしLINEでの配信に代わってから、そこに画像イメージのアイキャッチが自動的に添付され、リンク先のイメージがとてもしやすくなっています。
サイトの移動に心理的なハードルが低くなった結果、店舗やwebサイトへの移動がしやすくなりました。またリッチメニューの導入も、サイトへの誘導がしやすくなった要因といえるでしょう。
LINEをビジネス利用する際の注意点
個人での連絡方法でも、ビジネスの場面でも、主流となったLINEですが、使う際にはどのような点に気を付ければよいのでしょうか。注意点について解説していきます。
機密事項や個人情報のやりとりはしない
ご存じの方も多いとは思いますが、LINEでの名前登録はニックネームでもできますし、電話番号を相手に明かさずに、連絡を取ることができるというのは、LINEの大きな特徴です。その点をメリットに感じて利用しているユーザーが多いので、LINE上で機密情報や個人情報をやりとりしないというのは、気を付けましょう。
プライベート端末からのアクセスを避ける
上記でお話しした内容と繋がる事ですが、プライベート端末とビジネス用端末を分ける、というのもリスク管理の上で重要な点です。プライベートの話題を誤って公式アカウントでユーザー全員に配信してしまった、というアクシデントのニュースがたまに話題になります。そのようなリスクを避けるためにも使い分けは重要です。
そしてもう一つ気を付けたいのがアカウントの乗っ取り被害です。こちらもたまにニュースになりますが、端末の使い分けをすることにより、乗っ取り被害のリスク分散にもなります。
友達自動追加機能はオフにする
また、LINEをビジネスで利用する際には、友達自動追加機能はオフにしておきましょう。端末に入っている電話帳との連携がオンになっていると、電話帳に入っている連絡先はLINEにすべて自動で友達追加がされてしまいます。お客様自身に追加するか選んでいただく為にも、自動追加機能はオフにしましょう。
蓄積しておきたい情報のやりとりはしない
LINEのトーク履歴（１対１の場合）は1年で自動削除されます。 また、複数人でのグループチャット内での画像や動画の保存期間はもっと短く、２週間です。その為、履歴をすべて残しておきたいやり取りには、LINEは適していません。
「かんたんラインステップ」でLINEを上手に活かそう！
今回はLINEのビジネス利用について、LINEが急速に広まった背景から遡り、メリット・デメリット、注意点などについて解説しました。メールに比べて、よりお客様に情報をお届けしやすくなったという強みを、ビジネスにつなげていきたいですね。
かんたんラインステップを使えば、メールよりもお客様により内容が伝わりやすくなり、またスムーズなコミュニケーションを実現します。スピーディーで迅速なビジネスに、ぜひかんたんラインステップをご活用ください。
